「私の家政婦なぎささん」は2020年7月7日から始まった、火曜10時からのTBSのテレビドラマですが、9月1日、ついに第9話で最終回を終えました。
主人公の相原メイは多部未華子さんで、家政夫のナギサさんは大森南朋さんです。
「私の家政婦ナギサさん」は四ツ原フリコ原作「家政婦のナギサさん」という漫画が原作のドラマです。
天保山製薬のMRとして忙しく働く、相原メイは、メイの妹からの誕生日プレゼントとして、家政夫のお試しサービスを受けることになりました。
ナギサさんは男ですが、子供の頃から「お母さん」になるのが夢だったとのことで、家事が完璧。指名ナンバー1の家政夫です。
家事が苦手なメイは、これまで営業成績で男性にも負けないように常にトップを目指し、仕事一筋で頑張ってきましたが、ナギサさんとの出会いによって少しずつ変わっていく、というお話です。
「私の家政婦ナギサさん」第8話では、メイは田所に、「ナギサさんをお父さんだと言っていたが、実は家事全般が苦手なので家政夫をお願いしている」と正直に告白しました。
そんなメイに対し、田所は改めて「相原さんのことが好きです。俺と向き合ってもらえませんか?真剣に。」と告白しました。
そんな中、ナギサさんは異動になり、メイの担当から外れることになりました。
「ナギサさんがいない生活は考えられない!」とメイは焦り、ナギサさんに「私と結婚してください」とプロポーズしました。
今回は「私の家政婦ナギサさん」第9話、最終回のあらすじとネタバレ、感想をお伝えします。
テレビドラマ「私の家政婦ナギサさん」最終回のあらすじ
「私の家政婦ナギサさん」第9話、最終回は、メイのプロポーズを受けて、メイとなぎささんは4日間のトライアルで結婚生活を送ることにしました。
そんな中、新病院の薬剤部長についての情報を掴んだ天保山製薬でしたが、後輩の遙人が、新設される病院の最重要人物である“ジャギ”こと阪本医師を怒らせて、病院を出禁になってしまいます。
天保山製薬にとって重要な新設病院の取引を勝ち取るために奔走するメイは、ナギサさんと今後の話をしようと思いつつも、忙しくて話しそびれてしまいました。
トライアル3日目の夜、メイが帰宅すると、ナギサさんは「この結婚はなかったことにしてください」と置手紙を残し、いなくなってしまいます。
メイは、ナギサさんを探している途中に出会った田所に、ナギサさんに自分からプロポーズしたこと、お試し結婚生活3日目にナギサさんが出ていったことを正直に話します。
一方、田所は、ナギサさんの働く家政婦の営業所に出向き、自分も掃除、洗濯、料理を週3日お願いする契約をしました。そこに訪れたナギサさんと会い、メイがナギサさんに出ていかれて落ち込んでいることを話します。
「私の家政婦ナギサさん」最終話のネタバレと感想
「私の家政婦ナギサさん」最終話で、メイとナギサさんがまさかの結婚!
結婚の4日間トライアルというのが斬新ですが、そこでナギサさんが逃げてしまうというのも驚きでした。
ナギサさんは男性で家政夫さんとしては素晴らしい仕事っぷりですが、恋愛については不器用で、自分の気持ちをメイになかなか伝えられないところは、観ていて少し可愛らしくもあり、イラっとするところでもあります。
メイも恋愛については不器用ですが、ナギサさんとも田所とも真剣に向き合い、しっかりと自分の気持ちを伝えることができたところに好感が持てました。
メイとナギサさんが、自分の気持ちに向き合いながら、二人で話し合うことで、最終的に結婚できて本当に良かったです。
それにしても「結婚生活は暗闇の中を進むようなもの。相手とたくさん話すことで相手のことを少しだけ理解できて、少し先の未来を照らしながら進んで行くものである」というメイのお母さんの言葉は深くて重いです。本当にその通りだと思います。
「わたなぎ」では、ドラマの始めから「マッチングアプリで将来の結婚相手と出会う」ことを話題として取り上げたり、バリバリのキャリアウーマンのメイ、家事が得意で家政夫をしているおじさんのナギサさん、家事が苦手な専業主婦のメイのお母さんの存在などで、従来の結婚観とは違う新しい結婚観を提案してきました。
結婚理想では「仕事をバリバリこなしながらでも、28歳くらいまでに結婚出来たら良いな」と思っていても、実際、仕事をバリバリしていると、「偶然素敵な人と出会って恋愛する」ってなかなか作りづらいものです。私自身も、仕事をバリバリしていたら、出会いが中々なく、結婚は30歳過ぎてしまいました。
マッチングアプリでスキマ時間に「自分の求める条件に合った結婚相手」を見つけ、良い人と出会ったら、まずはトライアルで結婚生活を「気軽に」始めてみるっていうのはアリだと思います。
また、従来の日本の価値観では「女性が家庭に入って家事をすべき」とされていて、もともと家事が苦手だったとしても、仕事をしていたとしても、結婚したら女性が家事をするのが当たり前となっていました。しかも、家事は、従来の日本の価値観では仕事としては全く評価されないものでした。が、案外重労働なのですよね。
ナギサさんが男性で、しかも従来通りなら家事をしないおじさん世代の人が「家事」を仕事に選ぶことが新しいし、それを若い女性のメイが雇うというのも新しいです。
実際、私自身も仕事に子育てに忙しいと家事を負担に思うことはよくあることなので、「家事が苦手ならお金を払って家政婦(夫)などのサービスを利用すれば良い」という価値観は、女性の負担をかなり軽くしてくれるものですね。
このドラマを観て、心が軽くなるのは、「わたなぎ」の世界が「バリバリ働く女性に優しい世界」だからだな―と思いました。
今期1番大好きなドラマでした。
次週の特別編も楽しみです。