TBSテレビ金曜ドラマ【MIU404】は、2020年の春ドラマでしたが、コロナウィルスによる緊急事態宣言の影響で撮影が進まず、放送開始日が延期されていました。6月26日から放送開始されました。
【MIU404】は、星野源さん演ずる志摩一未と綾野剛さん演じる伊吹藍がバディを組んで、警視庁の刑事部・機動捜査隊の臨時部隊として新設された“第4機捜にて、「24時間というタイムリミット」の中で犯人逮捕に駆けるという話です。
第3話では、警察にいたずら電話して逃げる遊びを繰り返していた元陸上部の4人の男子高校生と一緒にイタズラしていた元陸上部の女子マネージャーが、スタンガンを持った男に襲われそうになるというお話でした。
警察に捕まらなかった一人の男子高校生が、菅田将暉演じる謎の男と出会い、今後の展開を予期させる終わり方のドラマでした。
今回は【MIU404】第4話のあらすじと見どころについてお伝えします。
TBSテレビ金曜ドラマ【MIU404】第3話のあらすじ
【MIU404】第4話では、美村里江さん演じる元ホステスの青池透子が、拳銃に撃たれ、加害者男性も含め現場から立ち去ったというところから始まります。
通報を受け、志摩と伊吹が訪れた薬局の防犯カメラには、撃たれた青池透子が止血の応急処置を受けている様子と、持っていたスーツケースに1億円が入っているのが映っていました。
青池透子は2年前に裏カジノに関わり逮捕されたという過去があり、執行猶予が明けてからも身を潜めて暮らしていたのですが、働いていた会社のマネーロンダリングに関わることになり、自身も不正にお金を得ていました。
透子が関わっていた裏カジノ事件を知る桔梗(麻生久美子)の指示により、伊吹と志摩は透子の行方を追うことになります。
TBS金曜ドラマ【MIU404】第4話の見どころ
【MIU404】第4話の見どころは、ドラマの至る所に色々な伏線が張ってあり、それを回収していくことで、まるでパズルのように、「透子が1億円を持って何をしたかったのか」がわかるところです。
透子が撃たれた場所、働いていた会社、透子の足取り、透子が目にしたもの全てに意味があり、小物1つとっても「そこにある」ことに意味がありました。
ドラマが進んで行き、離れた点が線となってつながった時、私はとても切ない気持ちになって泣きました。録画していたのを観たので、そのままもう一度始めから見直さずにはいられませんでした。さらに号泣…。
人生が転落するのは簡単で、一度落ちるところまで落ちると、そこから上がっていくのはなかなか難しいことです。しかし、透子は一見か弱く見えますが芯は強い女性で、不幸のどん底にいてもあきらめず這い上がろうとコツコツと努力を続けていました。
不正に得たやくざのお金で、透子が本当は何がしたかったのかはわかりませんが、撃たれた傷からの出血で、「おそらくもうすぐ自分が死ぬだろう」と悟った時にとった行動は、普通の人にはなかなか思いもよらないことでした。この行動を思いついたときの透子の喜びは、透子の今までの人生に起きた不幸なことを帳消しにできるくらいインパクトがあるものでした。
セリフは少なげでしたが、透子を演じている美村さんの瞳の輝きがとても印象的でした。
透子が残された時間がわずかな中、人生最後の一つの行動をやり遂げることができたのは、不幸のどん底にいてもあきらめず這い上がろうとする執念があり、行動をし続けてきたからだと思いました。透子と一緒になって、「やった~!うまくいった!」と思わず叫びたい気持ちになりました。
第4話では、機動捜査隊の臨時部隊第4機捜の隊長である桔梗ゆずる(麻生久美子さん)に対する志摩の恋心、桔梗はなぜシングルマザーで息子の「ゆたか」を羽野麦と一緒に育てているのか、なども描かれていて、今まで不明だった人間関係が少しずつ明らかにされていました。
特に羽野麦は前回から登場しましたが、青池透子が2年前に逮捕された事件と関りがあったとのことで、今回の事件自体が、次回以降の伏線となっているのを感じました。
普通の刑事ドラマだと事件が解決して終わりという話が多いように思いますが、【MIU404】では一人ひとりの登場人物に対してすごく丁寧に描かれているので、感情移入しやすくて面白いです。
これからますますおもしろくなる予感がします。